
湖越しの富士山は北岸。駅があるのは東岸
河口湖は東西に長い湖です。だから同じ「湖畔」でも、立つ岸によって見えるものが変わります。町が出している景観計画は、この湖を東岸・北岸・南岸に分けて説明し、富士山の眺めが優れているのは北岸だと書いています。そして駅があるのは東岸です。つまり列車を降りた場所は、湖をはさんで富士山を見る側ではありません。一日しかないなら、回る順番より先に、どの岸で過ごすかを決めてください。以下の内容は町と各施設が公開している現行の案内ですが、変わることもあるので出発前に公式で確かめてください。
町の景観計画によると、河口湖は富士五湖の中で山中湖に次ぐ面積があり、東西に長く入り組んだ湖岸線を持ちます。湖の中にはうの島があります。町の景観計画
同じ資料は「北岸からの富士山の眺望に優れ」と書いています。湖畔の性格も岸で分かれていて、東部はホテルや旅館、観光施設が集まる観光市街地、西部と南部は民宿が点在する静かな集落と森林、北部は施設が少なく自然の水辺が多い、と説明されています。
つまり「河口湖に行く」だけでは、行き先が決まっていません。眺めに行くのか、賑やかな湖畔で食べるのか、静かな岸を歩くのか。それによって降りる岸が変わります。
河口湖大橋より東側は、ホテルや旅館、土産物店が並ぶ観光の中心ゾーンだと景観計画は説明しています。湖畔には公園と遊歩道が整備されています。町の景観計画
この船津・浅川地区で主な眺望場所として挙げられているのは、産屋ヶ崎、天上山展望台、河口湖大橋です。どれも湖面の上に出るか、高いところへ上がるかのどちらかで、駅前に立っただけでは湖越しの富士山にはなりません。
天上山へはロープウェイで上がります。行列と階段の扱いは子どもと過ごす日に書きました。
大石公園は河口湖北岸の大石地区にある湖畔公園で、園内からは河口湖越しに富士山を望めると観光連盟が案内しています。常時開放で入園は自由、定休日もありません。大石公園の案内
河口湖駅から河口湖周遊バスのレッドラインで約30分、「河口湖自然生活館」で降りてすぐです。運賃とクーポンの損得は駅から先のラインの決め方にまとめました。
その河口湖自然生活館は入館無料で、営業は4月から9月が9:00〜17:45、10月から3月が9:00〜17:15。定休日はありません。公園に着く時刻より、この館が閉まる時刻のほうが先に来ます。自然生活館の営業案内
北岸に美術館や劇場が多いのも理由は同じです。景観計画は河口地区について、湖越しに富士山を望む景観の良さから湖畔沿いに美術館や劇場が立地した、と書いています。展示を軸にする日は雨の日の組み立てを見てください。
景観計画は南岸を、勝山と小立の湖畔観光ゾーンとし、湖畔の公園と冨士御室浅間神社が立地すると書いています。東岸の賑わいとは別の場所です。町の景観計画
その冨士御室浅間神社は、世界文化遺産「富士山」の構成資産です。本来の境内がある二合目の本宮と、移築後の社殿が残る河口湖畔の里宮、二か所から成ります。冨士御室浅間神社の解説
本殿が湖畔へ下りてきたのは1973年から1974年にかけてです。二合目は冬季の参拝と維持に困難を極めたため、厳しい自然環境から本殿を恒久的に守る目的で移されました。いま里宮にある本殿は、1612年に二合目の境内で再建されたものです。
湖越しの眺めを探して南岸へ行くと、目当てが合いません。ここは山を見るための岸ではなく、山を祀ってきた岸です。
景観計画が挙げる眺望場所は、地区ごとに別々に並んでいます。大石地区は大石公園と自然生活館の周辺、船津・浅川地区は産屋ヶ崎と天上山展望台と河口湖大橋。歩いてつなぐ並びではありません。岸が変われば、乗るバスの路線も変わります。駅から先のラインの決め方
帰りの特急も高速バスも席を押さえて乗るものなので、戻る時刻は出発前に決まります。先に帰りの便を取ってから、湖で使える時間を引き算してください。東京から河口湖への行き方
食事は時間帯で決まります。うどんの店は昼だけの営業が多く、ほうとうは夕食として生まれた料理です。河口湖で何を食べるか
山が見えるかどうかは当日の空次第です。ここに書いた順番は目安で、待ち時間やバスの遅れを織り込んだ時刻表ではありません。岸をひとつに絞ることだけ守れば、一日は足ります。
北岸です。町の景観計画は「北岸からの富士山の眺望に優れ」と書き、大石公園の案内も園内から河口湖越しに富士山を望めるとしています。駅のある東岸からは、湖をはさむ位置になりません。
見えますが、湖越しにはなりません。景観計画が船津・浅川地区の主な眺望場所として挙げるのは、産屋ヶ崎、天上山展望台、河口湖大橋です。湖面の上に出るか、高いところへ上がるかのどちらかになります。
勧めません。岸ごとに乗るバスの路線が変わり、往復そのものに時間を取られます。一日なら岸をまたぐのは一度だけにして、残りを食事と帰りの便に充ててください。
公園は常時開放で入園は自由、定休日もありません。隣の河口湖自然生活館は入館無料で、4月から9月が9:00〜17:45、10月から3月が9:00〜17:15、定休日はありません。